中学1年生の女の子が殺され、同級生の男の子が行方不明になっていた事件、大変残念な結果になりました。
もちろん、犯人が一番悪い、それは分かっています。
それは分かった上で、あんな時間に出歩いてなければ被害に合うこともなかったかも知れない、と思うとなんとも言えない気持ちになります。
最近は物騒な世の中になってきたからか、お昼に子供同士で出かけるのにもうるさくなってる時代じゃないかと思います。
私が子供の頃、それはもちろんほったらかしにされたわけではありませんが、小学校の時でも、親にきちんと話して遊びに行くとか、用事があって出かけるとかなら、ある程度の距離まで電車やバスで出かけることは変なことではありませんでした。
例えば、私は神戸の須磨で育ったんですが、小学4年生の頃、視力が落ちて神戸の目医者さんまでお友達と一緒に通ってました。
電車に乗ってる時間は15分ほどだったと思いますが、「気をつけて行くように」と重々注意はされ、「何かあったら電話ができるように」と10円玉を何枚か持たされて(当時は携帯なんてありませんからね)はいましたが、子供同士で普通に出かけてました。
他にも、板宿の映画館には友達と妹と子供同士でも行ってましたし、明石の天文科学館にも行ってました。
もちろん、十分に注意をされて。
お昼には、そんな風にある程度自由があったと思います。
今は、お昼でもかなりうるさいんだそうですね。
ご近所でも子供だけで電車でどこかに行くとか、もちろん1人でなんてとんでもない!な状態だとか。
あれだけ異常な事件を見聞きする回数が増えたなら、心配する気持ちはもちろん分かります。
今は、夕方まで子供同士で集まって探検する、なんて想像もできないのかも知れないなあ。
その分、ゲームの中でダンジョンやら遠い国まで冒険するのかも知れませんが。
その半面、今回のように子どもたちが深夜まで平気で町をうろついて犯罪に巻き込まれてしまうことは増えてますよね、昔より。
あまり「昔は」とは言いたくないんですが、私が子供の頃(もう昔なんですねえ)は夕方になると「暗くなる前に帰りなさい」と言われてて、遅くなると叱られました。
夜は、子供が出歩いてはいけない大人の時間、だったんです。
両極端になってしまってるような気がします。
うちには子供がいないのでよく分からないんですが、お友達に聞くと、子供同士や一人で遠くに行ったり電車に乗ったりは学校からもしないように言われたり、親同士でもさせないのが当たり前、になってるとか。
なのに夜も24時間開いてる店があり、あっちこっちが明るいからか、子供がいても変に思われにくいって、なんだか変だと思いました。
今回被害に合った女の子、うちの姪っ子と同じ、ブラスバンドでトロンボーンをやってるんですよね。
うちの姪っ子も中学生で、あの子と同じようにちょっと体格も大きい方で、なんとなく雰囲気が似てるようで、他人事に思えなくて、それだけにすごく悔しく思っています。
もしも、ちゃんとあの日に家で寝ていたら、今も元気で夏休みの宿題に追われてたり、最後の夏を満喫していたり、そんなことをしてたかも知れない。
お昼にきびしくするのは色々と意見の分かれるところでしょうが、夜、未成年がうろうろできないように、もしもそんな子がいたら関係のない大人でもきちんと保護できるように、そうしていかないと、同じような事件はこれからも続くような、そんな気がしています。