先日(5月2日)いとこがやってきて、亡くなったおじさんおばさんが住んでいた家を処分するとの話になったと書きましたが、今日はその整理のための業者さんの見積もりがありました。
いとこ夫婦と一緒に私も立ち会うことになり行ってきました。
不動産屋さんに紹介してもらった業者さんで、どんな人が来るのか結構構えていたんですが、かなり感じが良いところで、値段も思っていた以上に安くておそらくそこに決めると思います。
「一応の目安がついてほっとした、安心した」
といとこも言ってましたが、本当にほっとしますね。
実際には、見積もりだけで本当の作業はまだこれからですし、実際に作業が終わって片付いたらさびしくも感じるんでしょうが、進むと決めて動き出したら、もうゴールに向かって進むしかありません。
それに私もいい勉強させてもらってると思いました。
実際に自分の家を片付けるのじゃなく、いとこと一緒に教えてもらってる感じかな。
いとこが、自分でも言ってますが、私と同じように片付けがあまり上手な人ではない(笑)
「お父ちゃんとおかあさんがこうして片付けるんやんで、と教えてくれてると思った」
と言ってたんですが、全くその通りです。
いとこは私より3つ年上なんですが、同じように、もう若くないので自分の物を片付ける時期に入ってますからねえ。
さびしいことですが、それも真実です。
さて、そうやって勉強に行ってきたんですが、一つもらってきたものがあります。
それが写真の信楽焼のたぬきです。
このたぬき、もうずっと昔にいとことおじさんおばさんが旅行した時に買ってきて、うちにも1つくれたんです。
それでずっと玄関にいたんですが、阪神淡路の震災の時、落ちて割れて壊れてしまった。
なのでもう21年も前にうちからはいなくなっていたたぬきです。
それがなぜか、少し前から急に気になって気になって・・・・・・
すっかり忘れていたのにいきなり思い出して父親とも話をしていたんです。
「あのたぬき、うちのもおばさんのところのもどっちも落ちて割れてしまったよね」
と。
そう思って今日行ったら、
「あ!」
いたんです、たぬき。
なぜかいきなり目が合って、出迎えてくれたいとこの前で「あ!」と声を上げてしまいました。
おばさんは地震の年に亡くなりました。
ちょうど地震の日、私は病院に泊まってておばさんと一緒にあの震災を経験したんです。
おばさんが亡くなった後も、おばさんの法要やおじさんの様子を見に何度も何度も通ってます。
おじさんが亡くなってからも、いとこと一緒に何かの用事で行ってます。
なのに、ずっとたぬきのこと忘れていた、と言うかうちと同じく割れてしまったと思ってたんですよね。
なのに、今日行った途端に目が合ったんです。
「この子、連れて帰ってほしいんだと思う」
と、もらって連れて帰ることになりました。
いとこが、
「それがいい、お嫁にもらってもらい」
と言うので、
「いや、これはどうみても男の子だと思う」
と、大笑い(笑)
だって、信楽焼のあの立派なたぬきですからね(笑)
「だったら○○さん(クマ旦那さん)と一緒でお婿に行くんやね」
「うん、お腹もそっくり」
と、また大笑い(笑)
そういうわけで、実家に連れて帰ってきて、前の子がいた場所に置いてきました。
今日からうちの子です。
でも本当に不思議です。
どうしていきなり思い出して気になってしょうがなくなったのか。
行った途端に目が合ったのか。
本当に、連れて帰ってほしいと言ってきたとしか思えませんでした。