だいこんの「ん」はどこ行った?

今日は大根とうすあげの煮物を作りました。

これをを煮ていると思い出すことがあります。
それは「大根(だいこ)炊き」です。

12月になると京都のあっちこっちのお寺で大根を煮てふるまい、それをいただくとまた1年健康でいられる、だったかな、まあそういうイベントがあります。
私はまだ行ったことがないのですが、毎年年末近くなるとテレビのニュースで見て、一度行ってみたいなと思っていました。

ただ、ごく最近知ったことなんですが、無料じゃないんですよね(笑)
「ふるまう」とあったのでてっきり無料なんだとばかり思ってました、ごめんなさい(笑)
ありがたいお大根なのでちょっとお高いんですが、それでもまだ行ってみたくはあります。

我が家で煮るのはそんなありがたいものではありませんが、しっかり煮込んで冷ましてまた沸騰させてを何回か繰り返すと、芯まで味がしみてほくほくに仕上がります。
すごくおいしくて、これでも食べたら寿命が延びるんじゃないかな~と思ったりして(笑)

そういや「大根炊き」は「だいこだき」と読みます。
関西の古い言い方では大根を「だいこ」と呼ぶんですよね。

桂枝雀(かつらしじゃく)さんという落語家さんが以前いらっしゃいました。
その枝雀さんが落語のまくら(前振りの話のこと)で大根の「ん」の字はどこに行ったのか、という話をなさっていたことがあります。

どこに行ったかと言うと、それは「ごぼう」のところに行ってるんです。
やはり関西の言い方で「ごぼう」のことを「ごんぼ」と言うんですね、それでごぼうが大根の「ん」を借りてるんだそうですよ(笑)

大根を煮ながら、そんな色々なことを思ってました。
でも食べる時は無心です(笑)

画像
続きを読む だいこんの「ん」はどこ行った?