後ろの席の高校生

6日によしもと新喜劇を見に行った時のことなんですが、後ろの席に高校生とおぼしき2人組が座って色々と話をしていました。

「高校生」と言いましたが、実際は中学生か大学生か、それ以外かも分かりません。
ただ、ぱっと見たところは高校生ぐらいに見えたのと、会話の内容から高校1年か2年かな、と思ったんです。

片一方がどうやらお正月にハワイに行ったらしく、もう一人にその時の写真や他の写真を見せて2人で楽しそうに笑ってたので、中学3年や高校3年の受験生ではなさそう。
学校の話をしてたので社会人ではなさそう。
幼い大学生や大人びた中学生、小学生もいるにはいるけど、見た目が高校生っぽいので高校1年か2年かなあ。

今頃は色んな高校生がいるけど、なんと言うか、ほのぼの2人組でした(笑)

開演時間を待つ間、クマ旦那さんがトイレに行ってる時に聞くともなく後ろの会話が耳に入って思わずくすっと笑ってしまいそうになったり、なんと言うかかわいらしかったんです。

その時、一人の子が、

「なあ、地震の日ぃっていつか知っとう?」

と、見事な神戸弁でもう一人に聞きました。

すると聞かれた方の子が、

「いつやったっけ?十何日かは覚えとうけど、いつやったかなあ?」

と、こちらも見事な神戸弁で答えます。

「17日やねんて」
「へえ、そうやったか、17日か、誰かに聞かれたら分からへんとこやったわ、ありがとう!」
「覚えとかな~」
「ほんま、教えてもろてよかったわ~」

そういう会話でした。

なんと言うのか、ちょっとさびしくちょっとほっとした感じ。

この子達はあの地震の日、まだこの世に存在してなかったんですよね。

うちの甥っ子姪っ子もそうですが、親や周囲の人に聞いたり、学校で教えてもらったり色々あるから、

「自分が生活してるこの地で前に地震があったんだな」

とは思ってるし、今もまだ残る地震の跡を目にしたりするから知ってる、でも自分が経験したことではないので本当の意味で分かってるかどうかは分かりません。

私が親や他の人達から戦争のことを聞くのと同じ感覚なんだと思います。

時間が経ったから忘れていいものじゃないけど、いつまでもいつまでもそのことだけを言っても何も始まらない。
こうして知らない人が増えてきて、でも覚えていてくれて忘れないでいてくれて、後につなげてくれる。
そうなっていっていいんじゃないかと思います。

あの子達は今日をどういう風に過ごしたのかなあ?
笑ってるといいな。