真田丸

1年間、楽しみに見てきましたが、とうとう終わってしまいました。

面白かったです、1回もはずした回がなかった。
どのドラマもあれぐらい楽しませてくれたらなあ、と思うのはわがままでしょうか(笑)

ドラマとしてはもうストーリーは出来上がってるわけですよね、歴史物って。
その中で人物がどう動くか、それが実によく描かれてたと思います。

終盤近くまで、主人公はほぼ傍観者です。
色んな歴史の分岐点に立ち会いながら、いつも主役は他の人、少し離れたところで見てるだけ。
それが、最後の最後に凝縮されて花開く、その咲いて散る様が本当にかっこよかったです。

それから、たった一人の人間の重さ、それも最終回で感じました。
結果的に大阪城が落城するきっかけを作ったのは、史実ではないでしょうが、たった一人の私怨だったなんて、なんて皮肉な。
本当の歴史でもああいうことはあったかも知れません。

「当時の女性は誰々の妻とか誰々の母、とかしか残ってないが、そういう女性にも個性があったはず」

と、三谷さんがテレビで言ってました。

女性だけじゃなく、名前のない兵士や庶民にもみんなドラマがあるんですよね。
そんな一人一人を疎かにせずに書いてくれたから、面白かったんだろうなあ。
生きてるのは英雄だけじゃないですから。

一年間ありがとうございました。
すぐにでも再放送してもらって最初から見直したいドラマでした。