昨日の午後、テレビで「大阪のここが不思議」みたいな番組をやっていて、その中で、
「かしわのたいたん」
が出てきました。
関東の人が大阪の先輩の家を訪問し、色んな関東人から見たら不思議なことに出会うというストーリ仕立てになってたんですが、その中で夕飯がたこ焼きでびっくりしてたら、
「足りなかったらかしわのたいたんあるで」
と言われてさらにびっくり、という話になってました(笑)
この時に、関西人の私は、
「いいチョイスするなあ」
と、大笑いしながら感心(笑)
とりあえず今日、クマ旦那さんに、
「かしわのたいたんって分かる?」
と聞いてみたら、やっぱり分からなかった(笑)
「かしわって柏の葉っぱ?」
と、聞かれました。
「かしわ」って西日本では今でもよく通用すると思いますが、「鶏肉」のことです。
今でも肉屋さんで「かしわちょうだい」って言ってる年配の人も見かけるし、お店の人にも通じてるように思います。
まあ、あまり見かけないので確かではありませんが。
鶏肉の古い言い方で、語源は「鶏の羽が柏手を打つ姿に似てるから」とか、宮中の食膳係を「膳・膳夫(かしわで)」と言ったからとか、昔のにわとりの色が色づいた柏の葉っぱと色が似てたから、とか色々説があるらしいですが、とにかく私が子供の頃はもっと普通に「かしわ」と言うと「鶏肉」のことだった気がします。
なので「かしわのたいたん」は「鶏肉の煮物」って意味ですね。
「かしわ」も「たいたん」もどっちも関東の人には通じないかも知れない。
これが「大根のたいたん」とか「かぼちゃのたいたん」だったら面白さ半減してたと思います。
「かしわのたいたん」、うん、絶品のチョイスです(笑)
そして、たまたまなんですが、この番組の前に父親に、
「おかずに菜っ葉のたいたん置いておくから」
と言ったばっかりだったので、余計におもしろくて(笑)
その番組ではその後も、「たいたん」と「煮たん」はどう違うかに「なんとなく」と結論を出して、「大根、かぼちゃ、菜っ葉はたいたん」「豆は煮たん」になるとかやってて楽しかったです。
「たいたん」いい響きだなあ(笑)