いかなごの玉子焼き

今年もほぼいかなごを炊き終わり、そろそろいかなご自体の季節も終わりに近づいてきました。
今月いっぱいはあるだろうとの話ですが、まあ今週いっぱいぐらいにみておけばいいかな。

炊きあがった「いかなごの釘煮」ですが、多くが親戚や知人の元に送られています。
どこの家でも一軒で20キロだの30キロはとても食べられないです(笑)

「釘煮」は温かいご飯と食べるともちろんおいしいんですが、うちではトーストにバターを塗ってその上に食べたりもします。
「パンに釘煮?」と思われるかも知れませんが、これがまたおいしいんですよ。
ジャム感覚ですね。
嘘だと思ってる方はどうぞ一度お試しを、本当においしいですから。

それから、今日の写真のように「玉子焼き」に入れます。
「釘煮入り玉子焼き」です。
これもおいしいですよ~

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いつもは玉子焼きはお出汁やお醤油を入れて「だし巻き」にすることが多いんですが、これは塩だけの玉子でくると巻きます。
冷めてもおいしいのでお弁当にもぴったりです。

他には箱寿司にしたり、もちろん定番のおにぎりだの今はやりの「おにぎらず」にも。
色々と食べ方がありますので、手に入った方は色々と試してみてくださいね。

漬けた物いっぱい

先日、3月15日に「権田酒造の粕漬け」にニンジンとゴボウ、それから鶏肉を漬けていると書きました。
どちらもとってもおいしくいただきました♪

今は豚肉ときゅうりを漬けています。

それから、昨日、いかなごを買いに魚屋さんに行ったらきれいなサバがあったので、今「きずし」にしています。
一般的に「しめさば」って言われてるやつですね。
最近いいサバがあまりなかったので久しぶりです。

以前はお正月には家で漬けた「きずし」をおせちと一緒に作っていたんですが、ここ数年はお正月前になるとサバが見当たらなくなり、あっても目が飛び出るほど高かったりして食卓に並ばなくなってました。
すでに作った物は売ってるんですが、売ってるのは少し甘いんですよ。
我が家は塩をした後は昆布と酢だけで漬ける甘くないのが好きなんです。

そう言えば、昨日もサバを「きずし用に」と頼んだら、お店のお兄さんに「作ったのも売ってますよ」って言われました(笑)

そうしたら今日、名古屋のお友達から写真のような物が送られてきました。

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「鈴波の味醂粕漬け」

そう言えば以前ここのお魚がおいしいと言ってたのを聞いたことがあります。
高級そうなのに、申し訳ないなあ・・・
でもおいしくいただきます!(笑)

たまたまなんでしょうが、漬けた物が重なってしまいました。
発酵食品は体にいいと言いますから、これから夏に向けて体力つけてがんばろうと思います。

ごちそうさまでした。

春の便りのお返しは春の便り

先日、親戚知人にいかなごを送りました。
毎年の恒例行事、結構大変ですが「届きました」と連絡が来た時は本当にうれしいのでやめられないようです(笑)

そしたら今日、写真のようなものが高松のおばさんから届きました。
「お干菓子」です。
おばさん手作りでこちらも毎年の定例行事(笑)

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つくし、オレンジ、レモンはお砂糖をまぶして、他のはどうやって作ってるのかな?和三盆で作った本格派です。

実は、今日はお彼岸の最終日なのに何もお菓子とか買ってなかったんですよ。
父親ともういいかなと言ってたところに届いたので、早速お仏壇にお供えさせてもらいました。

お彼岸が終わったら、おすそ分けいただこうと思います。

きちんと作ったの手抜きで作ったの

近くにお気に入りのパン屋さんがあります。

そのパン屋さん、月に2日サービスデーをしていて、その日は買った金額の300円ごとに100円の金券をくれるようになっています。
なのでその日にまとめて買っておき、実家の冷凍庫に冷凍してあります。
何しろ父親は毎朝パンなので、パンを切らさないようにだけはしてあります。

昨日と一昨日がそのサービスデーだったので、食パン(これもまたおいしいのです)を買ってサンドイッチにしました。
1枚目の写真がそれです。
ゆで玉子、ツナとキュウリ、ハムとレタスの三種類。
今回はハムとレタスにチーズも入れてますが、大体この3種類がうちのデフォルトです。

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サンドイッチって手間暇かけようと思うと結構大変です。
からしバターを作ったり、玉子は茹でてつぶして、とか。

でも手抜きで作ろうと思ったらそれこそささっともできるんですよね。
今日はサンドイッチのパンが残っていたので簡単バージョンでも作ってみました。

ソーセージをレンジでチンし、パンはもうバターは塗らずにマヨネーズを塗ってその上に残り物のポテトサラダ、ソーセージ、レタスを。
本当に5分でささっと。
普通に作った時の苦労はなんだった?って感じです(笑)

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やっぱりパンがおいしいとサンドイッチもおいしいですね。
金券があるので有効期間内にまたサンドイッチしようかな~

米朝さんの言葉

先週亡くなった桂米朝さんの追悼番組を色々とやっています。

情報番組の一コーナーでもやっていますが、関西では特番が組まれています。
お昼にそのうちの一つを見ていたら息子であり弟子でもある米團治さんやその兄弟子のざこばさん、孫弟子で師匠の病気のために米朝さんの家に内弟子に入っていた吉弥さん達が米朝さんの言葉を紹介していて、それを書いておこうと思います。

これは私も米朝さんの書かれた本「落語と私」で読んだだけではなく、テレビなどでも見聞きしたことのある言葉なんですが、

「落語家をやるなら末路哀れは覚悟せえ」

というものがありました。

米朝さんのさらに師匠の先代米團治さんが米朝さんに、

「芸人は何か一つ生み出すわけではないのにこうしてお酒を飲んで生きていける、そのことをよく分かった上で落語家をやって見てくれる方にお返しするしかない、そのような生き方をするのだから末路は哀れなものと思っていろ」

というようなことをおっしゃったのだそうです。

「末路哀れ」というドキッとするような言葉を使っていますが、その真意は、どれほど売れたとしてもお客さんがあってのことだから、いつまでも謙虚な気持ちを忘れずにいろ、というような意味であろう、ということを今日も言っていました。

それと一緒に息子の米團治さんた並べて紹介していたのが、ある日米團治さんが米朝さんに聞いたことに対する返答です。

「士農工商河原者という言葉がある、河原者とは今の歌舞伎役者などを指すが落語家も河原者だろうか」

と聞いたところ、

「落語家はそのどこにも属さない、なぜかと言うと落語の中で天皇からそれこそ最下層の人間まで演じるのだからそういう階層に入るものではない」

と返ってきたのだそうです。

前述の「売れてもおごることなく謙虚でおれ」という言葉と同時に「芸人を卑下するのではなくプライドを持て」と両方が大事であると言っていた、との話でした。

これ、確かに両方が大事だなと思いました。
プライドを持ちながら謙虚である、これは結構難しい気がします。
特に芸能人は一つ何かがうけて売れたら、天狗になって何か勘違いしてるのでは?と思う人も多いです。

芸能人ではなくてもそういう人はいますよね。
妙にプライドだけが高くて他人を見下してるのになんだか卑しい人とか。

他に、

「悪い人間になるな、嫌われる人間になるな」

という言葉も紹介されていて、どの言葉も芸人としてだけではなく、人間としてどうあるべきか、を教えているなと感じました。

こんなことを教えてくれる尊敬できる存在、そういう方が身近にいたら、人としてやってはいけないことをきちんと身につけた人間になれる気がします。

それからざこばさんがおっしゃっていた、

「賢くなくていいからしょうもないことでも知ってた方がいい」

も分かります。

勉強だけできても知識がない人間より、広く知識を持つ人間であった方がいい、そういうことをおっしゃってるんでしょうね。

どの言葉も言った本人が矛盾するような、尊敬されない嫌われる人間だったら意味を持ちません。
おっしゃった米朝さん自身がやはり尊敬できる存在だったのだなあ、とあらためて思いました。