母から子へ、子から孫へ

私は生まれた時、と言うか両親が結婚した時には父方も母方も両方の祖母がすでにいなかったもので、おばあちゃんというものを知りません。

なのでクマ旦那さんと結婚した時、初めておばあちゃんと呼べる人ができて本当にうれしかったです。
小さくて、腰が曲がってて、やさしいなまりで話してくれて、自分が作った野菜を送ってくれたり、昔話に出て来るような、そんな絵に描いたようなおばあちゃんでした。

そのおばあちゃんも今はすでに亡くなってしまいましたが、短い間でもおばあちゃんと呼べる人ができ、本当に幸せでした。

ただ、会ったことはありませんが、父方も母方も、両方のおばあちゃんの話を色々と聞いてはいます。
私は両親からそういう話を聞くのがとても好きでした。

話だけではなく、母方の祖母の味も伝えてもらってます。
我が家では「おばあちゃんオムレツ」と呼ぶオムレツがあり、それもその一つです。

どういうオムレツかと言いますと、コンニャクとタマネギ、牛肉を甘辛く煮付けて具を玉子で巻いて作ります。
想像ですが、恐らく戦後の物のない時代に、少ない肉でも大家族が満足できる工夫したんじゃないかなあと思います。
うちの母の兄弟姉妹だけではなく、色々あってそのいとこ達に孫まで、全部で10人以上で生活していたようですから。

細かく切った牛肉と、細長く切ったコンニャク、薄切りのタマネギを砂糖、みりん、濃口醤油で甘辛く煮付け、玉子で巻くか混ぜ込んで焼きます。
残った具は翌日ご飯にかけて牛丼にも。

今日は作った具を実家に持って行き、父親のお昼ご飯にしてきました。
我が家の母の味、祖母から伝わる味でもあります。

うちは子供がいないので、直接伝えることができないのが残念です。
この日記を見て作って食べて、おいしいと思ってくれる方がいたら幸せです。

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