いつだったか忘れましたがもうかなり前、「焼きナス」を作ってクマ旦那さんに出した時、
「皮がおいしいのにどうしてむいてあるの?」
と、言われました。
焼きナスって皮をぱりぱりっと焦がして焼いて、それをむきますよね。
焦がした皮はつけたまま食べられないと思います。
炒めると揚げるとかなら黒い川皮のまま食べるけど、さすがに焼きナスはそのまま食べるというのはなかなかやらないでしょう。
そう言ったら、
「うちの母さんのは皮がついてたと思うけどなあ」
って言うけど、う~ん、どうやってたんだろう?
その後、クマ旦那さんの実家に行った時にお母さんに聞いてみたら、焼きナスの皮はやっぱりむくとのこと。
そうですよね、あんな焦げたの食べないですよね。
それで色々話していて、クマ旦那さんが言ってたのをお母さんが作ってくれました。
出てきたのは、ナスの皮に格子に切れ目を入れて、それをフライパンで焼いておだしにつけたもの。
焼きナスと言うより焼きびたし、ですね。
揚げて漬けてる揚げびたしという料理もありますが、お母さんは焼いてらっしゃいました。
それ以来、私も真似をして作るようになりました。
夏になると常備菜としてよく冷蔵庫に入ってます。
一度に容器いっぱいに作っておいて、何回かに分けて食べます。
揚げびたしはめんどくさいのであまりやらなかったけど、これはもっと楽にできますしね。
クマ旦那さんはほとんど料理をしないんですが、お母さんからももっと色々教えてほしいなあ。
でも遠いんですよね、関西と関東では。
もっと何かクマ旦那さんが思い出して「そういえばこんな料理があった」って言ってくれたら聞けるんですが、なかなか思い出してくれないしなあ。
実は、うちはクマ旦那さんが私より一回り以上年下な上、お母さんが早くにクマ旦那さんを産んでらっしゃるので、クマ旦那さんよりお母さんの方が年が近かったりします(笑)
すごくかわいい方で、乙女みたいで、いつも優しくしてもらって大好きな方です。
こういうことも聞いたら喜んで教えてくださるので、もっともっと色々教えてもらいたいんですよ。
おばあちゃんの味もたくさん知ってらっしゃるようだし、もうちょっと近かったらなあ。