今日の夕方、実家から帰ろうと車に荷物を積んでいたら、道路を挟んだ向こうの歩道から、誰かがこちらを見て頭を下げてくれました。
とっさにこちらも頭を下げて挨拶したんですが、誰か分からない(笑)
時刻は5時台、薄暗くなって来た頃で、車を運転するのにメガネはかけてたんですが距離があるのと、プラスマスクをされてたんですよね。
それに坂を急いで下りながらだったのでどなただったのか・・・
誰だろうと考えながら、
「たそがれ時って言葉、本当によくできてるなあ」
と思いました。
たそがれ、黄昏、色々書きますが本来は「誰そ彼」で「あの人は誰?」ですもんね。
本当に誰かは分からないけど人であるのは分かる、ぐらいの感じをよく出してます。
なので古からたそがれ時は「逢魔が刻」とも言います。
人か人じゃないものかも分からないから、と。
明け方の段々と明るくなってくる薄明は「彼は誰」で「かわたれ時」、こっちもいい響きの言葉ですね。
挨拶を交わした人は今でも誰か分かりませんが、ふっとそんなことを思い出していました。