父親のリクエストで「イワシの酢漬け」を作ったんですが、そのことで食べたいなと思う物が出てきました。
「卯の花寿司」
酢漬けのイワシを乗せた小さい握り寿司をおからで作った甘酸っぱい「卯の花」で包んだお寿司です。
中学の頃まで住んでいた町に、この「卯の花寿司」を作って売っているお寿司屋さんがあり、何かあった時などに親が買って来てくれて食べることがありました。
包みのひもをといたら黄色い卯の花とぷんとお酢の匂い、口に入れると甘酸っぱいこのお寿司が大好きでした。
食いしん坊の私は、
「なんとか卯の花寿司をたくさん食べる方法はないだろうか」
と研究を始め、おからを自分なりに炒ったり味付けたりして似たようなお寿司を作ることに成功(笑)
食い意地って発明の母なんですねえ(笑)
それから時々作るようになったんですが、おからを炒るも面倒だし、イワシの酢漬けを作ったタイミングでお寿司も作れる時でないと作れないのでそうたびたび作ることはありませんでした。
結婚してからは一度も作ってません。
つまりクマ旦那さんは食べたことがない。
自分も食べたいし食べさせてあげたいなあと、そんなにたくさんのイワシはないんですが少しだけと思って久しぶりに作ってみました。
何年ぶりかなあ?
当時は乾燥おからなんて知らなかったのでおからを1袋買うとたくさんでき過ぎるのも作らなくなった理由の一つかも。
今は乾燥おからを常備しているので、思い立ったらすぐに作れるんですよね、よく考えたら。
おからを一度水で戻し、そこに卵、砂糖を入れて火にかけてぱらぱらにし、かなりぱらぱらになったところで米酢を入れ、そこからもう一仕事、カラカラふわふわの卯の花が完成です。
それを冷ましておき、ワサビではなくからしを塗って小さく握ったイワシの酢漬けを乗せたお寿司を並べ、周囲をずっと卯の花でコーティング。
これで完成です。
作りたてもおいしいですが、少し寝かせて味を馴染ませたのもおいしい。
今回はいきなりだったのでそのままですが、上に叩いた木の芽なんかを乗せたら立派なおもてなし料理になります。
甘酸っぱい卯の花と一緒に食べてもいいし、少しタマリ醤油なんかをつけてもまたおいしいです。
数が少なかったせいもあるんでしょうが、初めて食べたクマ旦那さんにもとっても好評でした。
今回は父親に作ってあげるほどなかったので、今度またイワシを買ってもっとたくさん作ってみようかな。
私ももっと食べたいし(笑)
卯の花寿司 by ひよこ奥さん