お天気のおとぎ話

天気予報通り、3時過ぎからいきなり雨が降り出しました。

雷は今まで鳴ったことがないぐらい連続で、しかも行ったり来たりして遠くなったと思ったらまた近くに落ちたり、いつまでもピカピカ光るし、雨もバケツどころか風呂桶をひっくり返したぐらい一気に降るしで、かなりびっくりしました。
ちょうど配達やら店の販売機に物を入れる用事を終えてからだったので、そこは幸いでしたが。

「ほんまにいっぺんに降るなあ、どうせやったら均等に降ればええもんを」

とぼやいたら父親が、

「それが人間がみのかさ使ったからや」

と、ニヤリ。

ああ、あの話かと私もニヤリ(笑)

以前、なんでだったか父親とお天気の話をしてた時、こんな話がある、と子供の頃に聞いた話をしてくれたんです。

昔々、大昔の話です。

まだその頃はお天気が交代で変わってたんだそうです。
順番は分かりませんが、例えば晴れ、雨、曇、晴れ、雨、曇、みたいな感じですかね?

そうやって順番にお天気が決まって変わっていたのに、そのうちに人間が雨を嫌がるようになり、「みの」や「かさ」を使うようになっていきました。

せっかく順番にお天気を交代してやってるのに、と、お天気が腹を立て、それからは順番をめちゃくちゃにしてしまって、いつ雨が降るのか晴れになるのかが分からなくなってしまった。

そういうお話をごく最近父親から聞きました。

面白いですよね?
こんな面白い話、子供の頃に聞いたことなかったです。
話してくれてればよかったのにねえ。

聞いたのは本当に近年、昨年か一昨年ぐらいです。
私が父親の娘になってからもう半世紀、その間に一度もしてくれなかったのに、何を思い出したのかいきなり話してくれました。
本人も忘れてたのかな?

なんだろう、こういう話をまだ持ってるんじゃないだろうか?
父親が100歳になるまでに、もっと聞き出してやろうと思いました(笑)