お弁当に納豆

クマ旦那さんが「健康のために」と毎日1つ納豆を食べています。
私も毎日ではないですが、一週間に3つぐらいは食べてるかも知れません。

以前は関西では納豆はほとんど食べられてなかったです。

少なくとも、私が子供の頃は納豆なんてテレビのドラマに出てくるぐらいのもので、

「なんだかねばっとして臭いもの、豆が腐ったものらしい」

みたいな情報しかありませんでした。

私が初めて「これが納豆」と意識して納豆を見たのは中学の時です。

中学の時、隣の席に「カビ」というニックネームの女の子がいました。
お風呂場とかに生えるカビの発音ではなく、もっとかわいい響き「カビ♪」って感じで呼んでました。
小柄ですが、ちょっと個性的で面白い子だったなあ。

ある時、お弁当広げた途端、はあっとため息をついて机の上におでこをゴン!とぶつけて突っ伏した!

「カビ、どうしたん?」

そう聞いたら、

「またお弁当に納豆入っとう・・・」

そう言ってお弁当箱を見せてくれました。

初めて見た「納豆」は、なんだか黄土色みたいな豆でした。
糸を引いてるって感じはなく、五目豆や金時豆みたいにお弁当箱の片隅に小さいカップに入れられて入ってました。

私は「これが納豆か、思ったより糸ひいてないな」みたいな感じで見てました。

そうしたら「カビ」は、

「えいえい、こうしてやる」

と、お弁当のご飯の上に黄土色みたいな豆を一粒ずつパラパラとばらまくように設置しました(笑)

なんでそういうことをしたのか分かりません。
私と話してたからふざけたのか、それとも豆だけ食べるのが嫌でご飯の上にばらまくように置いたのか。
どうしてかは分かりませんが、そうやってご飯と一緒に食べてました。
私は、どう反応したかとか覚えてないんですが、やっぱり相変わらず「そんなに糸ひいてないな」と思ってたような気がします(笑)

それと、その時にはさすがに人のお弁当を嗅ぐこともできなかったので、臭いかどうか知りたかったような気がしてたようにも思います。
納豆のイメージというと「糸」と「臭い」でしたから。

その話をクマ旦那さんにしたら、

「お弁当に納豆なんか入れて大丈夫?」

と。

そうなんですよね。
季節とかは覚えてないんですが、お弁当に納豆を入れたら痛んでしまいそうな気がします。

なので、もしかしたらあれは普通の納豆じゃなく、例えば「浜納豆」とか、そういう他の納豆だったのかな?
「浜納豆」も見たことがないので分かりませんが。
一般的な糸をひく納豆ではなかったのかも、と今なら思います。
「カビ」家ではそれを「納豆」と呼んでた可能性もありますし。

もしも私がお弁当を作ったとしても、やっぱりお弁当にいわゆる納豆は入れない気がするなあ。
今「カビ」はどうしてるんでしょうか?
子供や、もしかしたら孫のお弁当に納豆を入れてるんでしょうか?
なんだか急に気になりました(笑)