薬の怖さ

今朝の「あさイチ!」で病気の話題があり、そこで薬の副作用についての話題がありました。

私も、実は薬の副作用を経験したことがあります。

2013年、腰を痛めて3週間ほど入院をしました。
元々小さい小さいヘルニアがあったようなのですが、それは気にするほどのものではなかったようです。
一番大きかった原因は、足元にあった荷物を思い切り蹴ってしまったこと。
それでその部分なのか何なのか、そりゃもう痛くて痛くて動けない息ができないほど痛い思いをし、ブロック注射とかしてもらっても効果がなく、入院することになりました。

入院して、検査とかに時間がかかり、病室に入ってもまだ何もしてもらえず、ひどい痛みに本当に苦しんだんですが、ようやく痛み止めを打ってもらってほっとしました。
その後も薬が切れたら痛むんですが、きつい薬、一番ひどい時はもう麻薬に近い痛み止めを使ってくれたらしく、そう回数は打ってもらえませんでした。
痛み止めがダメで、入眠剤というか軽い睡眠薬で眠るという処置もされました。

なかなか痛みが取れず、かといってきつい痛み止めの注射ばかりもしてもらえず、飲み薬の調整をしてもらい、やっと合う薬が見つかりました。
うれしかったなあ。
ベッドの上で2週間も動けなかったんですが、歩行器で病室の入り口近くまで歩けた時は涙が出るほどうれしかったです。
「そのへんで」と看護師さんが止めるぐらい進もうとしたけど、そこまでで限界でした(笑)

退院後もその薬を飲み続けてました。
通常は朝昼晩と何錠かずつ飲むらしいんですが、段々と減らして1日1錠にまで減ったものの、なかなかやめられなかった。

「そろそろやめてみましょうか」

と、先生に言われ、やめようとするんですが、飲まずにいると、なんて言うんでしょうね、神経がささくれだったように落ち着かなくなる。

「落ち着かなくなる」と書くと軽い感じですが、そんなもんじゃなかったんです。

「ああ、発情期の猫ってこんな感じなのかも」

変な話ですがそう思いました。
夜、寝ようとしても寝られない。
走り回りたくなるような感じなんですよね、マジに。
「あああー!」って叫びたくなる。
怒り出したくなる。

とにかく、神経が全部で叫んでるような、そういう落ち着かなさなんですよ。
それで何回か失敗しました。
飲まずに寝ても、夜中に我慢できずに飲んでしまう。

最後は一週間ほど苦しんで、それでなんとか薬が抜けたようでやめることができました。
でもしんどかったなあ、あの一週間ほど。

それで、飲み残した痛み止めなんですが、

「また何か痛くなった時に使えるだろう」

と、軽い気持ちで手元に置いてありました。

そしてしばらくして、やっぱり腰が痛くなった時に飲みました。
出かける予定があって、痛くなると辛いと思って飲んだんです。

そうしたら、しばらくしてマーライオン状態です・・・
トイレで便器にしがみつき離れられない。
胃液まで吐いても吐き気が止まらない。
冷や汗が出て下着までびしょぬれに。
結局、お出かけはできませんでした。

それでもその時は薬のせいだと思わなかったんです。
「急に風邪ひいて熱が出た」ぐらいの気持ち。

もうしばらくしてまた同じことになりました。
いきなり大汗かいて吐き続け。
辛かったです。

それでどこか悪いのかと思って、次に内科に行った時に先生に話したら、先生が、

「それ、間違いなく副作用」

やっぱりか・・・

実は、この薬を始める時に、

「副作用がきついので合わなかったらやめないといけないかも」

と言われて飲み始めたんですが、全く何もなかったんです。

「薬が合ってたのかな、副作用がないならよかった」

と言われ、自分でもそう思って続けてたんですが、そういうことかと考えて合点がいきました。

入院した時、上にも書いたようにきつい薬を注射してもらってました。
多分、それで体が慣れてたんじゃないかなあ。
だから、飲み薬ぐらいではもう副作用も出なかった。
そのまま1年以上飲み続けてたので、体の中にその成分?が行き渡ってたのかも。
それが、成分が抜けてから飲んだら、やっぱりきつい副作用が出たんだと思います。

薬は使いようです。
今も毎日いくつか薬を飲んでます。
中には、多分一生やめられないんだろうなって薬も入ってます。
必要な人には本当に必要、勝手に減らしたり増やしたりやめたりはとんでもない。

ですが、できるだけ減らす方向に持っていけたら、それほど望ましいことはないだろうと思います。

色んな薬を飲んでる色んな症状の方、ちょっとでもおかしいなと思ったら医療機関に相談して、本当にそれでいいのか考えてみてください。
そして必要な薬を必要なだけ、最低限に飲むようにがんばりましょう。
私も、減らせるのは減らしたいと思ってます。
なかなか叶いませんが。