ヒロタのシュークリーム

昨日、ご近所のスーパーで写真のものを売ってました。

「ヒロタのシュークリーム」

私が子供の頃、シュークリームと言うとヒロタでした。
ケーキ屋さんとかにシュークリームはあったけど、やっぱりこれがイメージが強いです。

いつからか、生クリームや本格的カスタードクリームの入ったシュークリームが主流になったけど、懐かしい味、飽きない味なんですよね。

そして「ヒロタのシュークリーム」というと思い出すエピソードが。

2歳ぐらいから中学を卒業するまで須磨の団地に住んでました。
ご近所の人達が仲良くて、一緒にあっちこっちに出かけたりしていて、毎日学校から帰ってくると、団地の入り口でどこかのおばさん達が立ち話とかしていて、誰かが「おかえり」と言ってくれる、そんな環境でした。

神戸出身の人が割りと多かったんですが、他の地域出身の方もいて、うちが仲良くしていたおばさんの一人が鳥取出身でした。

ある時、誰かが「ヒロタのシュークリーム」を買ってきてみんなでおやつに食べてたらしいんですが、その時にその鳥取のおばさんが、

「これ、どこで買ったの?」

と聞いて、誰かが、

「これ、ヒロタのん」

と神戸弁で返事をしたら、

「え!」

とすごくびっくりして聞き直し、そのたびに、

「ヒロタのん」

と言われた妙な顔になったとか。

発音が違うんですよね。
それで鳥取出身のおばさんには「拾たのん」と聞こえて、「拾ったシュークリーム」にしか聞こえなかったらしい(笑)

関西弁以外では「ヒ・ロタ」と「ヒ」を強く言うみたいですが、神戸弁だと「ヒロタ」と平坦というか、さらっとそのまま言うので「拾った」に近く聞こえるみたいです。

今でも「ヒロタのシュークリーム」を食べるたびに思い出すエピソードです(笑)