雀正月

今日、父親が、

「今年はスズメが米食べてないみたいやな」

と、言いました。

なんのことかと言いますと、玄関に飾った「しめ飾り」についてる「稲穂」のお米のことです。

言われてみれば確かに今年、というか大晦日になりますが、もみがらが玄関に落ちてなかった気がします。
30日にお飾りを玄関につけたら、翌朝は「チュンチュン」と玄関から声がして、内側からスズメの影が見えてすごくかわいらしかったのです。
私は今は実家で寝起きしてないので、大晦日の朝のその様子を何年も見てませんが、もみがらが落ちてるのはチェックしてました。

自分で勝手に決めた言葉ですが、そういう理由で大晦日を勝手に「雀正月」と呼んでました。
人間の元日より一日早くごちそうが食べられるから(笑)

「見た目だけちゃうの?空っぽになってるとか」

と言ったら父親が、

「いや、あの形は中身が入ってる形や」

そう言うので確かめてみたら、なるほど、確かにしっかり中にお米が残ってます。

どうしてなんでしょうね?
いつもは取り合うように雀達が競ってお米を食べにきてたのに。

いくつか理由を考えてみました。

・今年は餌が豊富だったので食べにくい場所のお米は必要なかった
・雀の数が減っている
・しめ飾りのお米には何か薬品がついていて食べに来たが食べられなかった
・食べに来たかったが怖い動物とかが近くにいて来られなかった
・よそにもっと食べやすくて大きいしめ飾りがあった

う~ん、どれもありそうななさそうな・・・
一番あってほしいのは「よそにもっとおいしいしめ飾りがあった」なんですが・・・

思い出してみたんですが、お飾りを吊る時にはそばまできて様子を見てるのがいました。
だから雀がゼロ羽だった、ということはなさそうです。
カラスか何かに睨まれて、寄りつけなかった、という可能性も?

理由は分かりませんが、なんにしてもちょっとだけさびしいなと思いました。
お飾りを飾っておくのも11日まで、それまでに来てくれないかなあ。