毎朝、朝ドラの「ひよっこ」を楽しみに見ています。
その中で、少し前から時々流れる音楽を耳にして、
「あ、これはあの歌を下敷きにしてる」
と、思った音楽があります。
主に、米屋の娘さんが主人公の幼なじみに恋をして、色々と笑えるようなことをやったりする時に流れる音楽です(笑)
ボサノバで、最後に「あなたが好き」みたいな歌詞が入る歌、と言ったら「ああ、あれか」と思う方もいらっしゃるかも知れません。
この歌の原曲と思われる曲を、ずっとずっと昔、宝塚雪組公演「Non,Non,Non」で初めて耳にしています。
妖精達のいたずらで、婚約者のいる女(高宮沙千)が知り合ったばかりの男(汀夏子)と一緒に過ごし、
「明日にはパリに戻って結婚するのに、なぜこんなところでこの人と」
と考え、男の方も、
「どうしてこんなに惹かれてしまったのか」
と、戸惑いながらもお互いの想いを抑えきれない、そんなシーンで2人が歌ってた曲です。
シネマは五番街、名もない恋人と誰かのさよならが映されてる
ワインはパリ育ち、グラスは恋の色、昔の面影が浮かんでいる
束の間だけの時が流れ行く、今は二人だけの
ラジオは愛を告げ、時計は夢を消す
誰かの泣き顔が見えるでしょう
こんな歌詞でした。
実家の押し入れを探ったら当時のプログラムがあるんですが、ちょっとすぐには出せないので間違えてるところがあるかもですが、ほぼ間違いはないと思います。
子供は物覚えがいいもので、1回聞いてほとんど覚えてたんですが、当時の宝塚のプログラムには脚本が載っていたので、それで記憶の補填もしていたのかも。
それに、当時は土曜日の夕方6時から、30分に編集してですが、宝塚の全部の公演の放送もありました。
それも見てましたし、レコードも買った気がするなあ。
なのでよく覚えてるんです。
その元の歌のことを知ったのは大学の時でした。
大学に入ってからエレクトーンを始め、シャンソン、ジャズ、フュージョンなんかをよく弾いていたんですが、その時に出会いました。
「あ、これ、宝塚のあの好きな曲!」
元歌のタイトルは、
「さよならを教えて」
で、歌っていた人は、
「フランソワーズ・アルディ」
でした。
ずっと、
「あー歌のタイトル思い出せないなあ」
と、気になって気になって、
「ひよっこ オマージュ 歌」
で調べてみたら見つかりました(笑)
歌うのも好きで、エレクトーンで弾くのも好きでした。
前奏と間奏の「タンタタ、タタン、タタンタタンタン、タンタタタタン、タン、タタン、タタン」のボサノバのリズムが良かったなあ。
思いもかけないところで思いもかけない人に出会ったような、そんな気分で「さおりのテーマ」と勝手に名付けたこの音楽が出てくるのを楽しみにしています。