土曜日に「ハザードマップ」について思ったことを書きましたが、今日は「避難」関連について思ったことを。
以前、水害があった時、高齢者施設で多くの方が犠牲になりました。
その時に初めて「避難準備」の意味を知りました。
「避難準備」とは「すぐに動けない人は早めに逃げる準備をしてください・逃げ始めてください」の意味なんだそうです。
「準備」ってつくだけで緊急性は少ないような印象ですよね。
「まだまだ大丈夫」そんな感じです。
なので、その施設でも特に何もせずにいたら一気に水が出て犠牲者が出てしまった。
「避難準備って言ったでしょ」と言われても、意味を知らなかったらまさかと思いますよね。
次に「避難勧告」ですが「安全な場所にすみやかに避難してください」の意味だそうです。
これも正直そんな急いだ印象受けません。
これが上に書いた「避難準備」的な印象です。
「勧告」ってどういう意味なんだろうと調べてみました。
辞書によって色々ですが、中に今回の場合に当てはまりそうなのがあったのでそれを参照に。
「行政機関が、相手方の任意の協力同意を得て、その意思を実現しようとする行為」
「法的拘束力をもたない非権力的行政作用、相手方に対して直接になんらの法的効果を伴わない事実行為」
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
これもあまり急いだ印象はないです。
他の辞書にも「ある行動をするように勧めること」とあり、「できればしたらいいですよ」な印象ですよね。
ですが、この「避難勧告」が出た段階では「みんな避難しておいてほしい」のだそうです。
無理だと思う。
「できればしてくださいね」って言われたら「できたらやります」「無理しなくていいかな」って思うと思う。
そして次が「避難指示」なんですが「緊急」とつき「人的被害の危険性が高い直ちに避難」「外出が危険な場合は安全な場所に避難」となります。
ここでやっと「避難しないといけないかな」って思う言葉が出てきました。
ですが、この段階では「避難し終えてることが望ましい」って、無理。
やっと「逃げなくちゃいけないか」と思うぐらい。
「指示」についても調べてみたけど、
「こうしなさいと指図すること」
だそうです。
ここでやっと強制性が出てきた感じ。
思ったんですが、言葉がゆるすぎますよね、どれも。
これ言われて「だから避難しろって言ったのに」って言われても、な感じです。
体裁だけ整えたような言葉を使ってるから緊急性が伝わらない。
というか、辞書で調べた限り、言葉の意味を間違えてるとすら思えます。
その上に、テレビで見た場面ですが、水害後の片付けをしていて土砂崩れの危険性があるからと避難を促しても「逃げない、ここで死ぬ」ってじっとしてるんですね。
避難場所まで500メートルとか、そこまでの移動が辛い方なんでしょうか。
うちの父親も今はあまり長距離歩けないので、もしも一人だったらこういうこと言い出すかも知れません。
行政がもっと厳しい言葉で指示出すこと、それとそれぞれの人の認識をもうちょっと改めること、この両方をなんとかしないと、これからも同じ被害は出続けると思います。