27回目の今日

今年もこの日が来ました。

27年前のこの日、私は伯母と病院にいて、家族が全員無事だと分かった途端、申し訳ないことですが、もう命の日の残り少ない伯母の方に気持ちがいってしまい、その後の震災のことはあまり記憶にありません。
人間というのは本当に勝手なものだと思います。

それでも、やっぱりその後見た町の中のことは一生忘れないです。
倒れた高速道路、崩れた建物、町の中を走る「遺体搬送中」の車。
遠くに見えた燃えるような淡路の空。
あちらこちらに上がった火の手。

そして今年の今日は、父親が入院していて、かなり容態は安定してきたものの、高齢ということもあってまだまだ油断はできないことで、やはり父親に一番に気持ちがいってしまっています。
やはり人間というのは勝手なものです。

そして、その勝手に普通に過ごせた今日に感謝をしています。